オメガファイター (1989 UPL)

操作方法:
上下左右/自機の移動
ボタン/フルオートショット・スローモーションorメガクラッシュ使用

 この頃のアーケードゲームは、迷走の時期だったように思います。続編ものも空振りが多く、テトリスから始まったパズルブームでパズルゲームが乱作され、次の時代を担うゲームを作ろうとする動きも見られました。

 そんな中に発売したのがこの「オメガファイター」です。この時期のシューティングゲームは、何か特殊なパターンを作るとスコアがどうとか、というシステムは存在こそすれ、ゲームを遊ぶスタイル自体に影響は、あまりないものでした。

 ところが、このゲームには数々の斬新なシステムが導入されています。その最たるものは「敵に近づいて倒せば倒すほど、その敵を倒した点数にかかる倍率が上がる」でしょう。最高10倍まで上がるのですが、10倍で倒すには、敵にほとんどくっついて倒さなきゃいけないというリスクの高さが、逆にプレイヤーの興味をそそりました。

 そしてパワーアップも独創的。これまでパワーアップというのはその名の通り、どんどん強くなっていくものでしたが、オメガファイターはこれをも覆しました。
 パワーアップは2種類で、それぞれ10段階あり、取ると弾の威力が上がる「アイアン」と弾幅が広がる「ワイド」があるのですが、アイアンは取れば取るほど射程が短くなり(最強で自機1キャラ分前にしか届かなくなる)、ワイドはどんどん連射速度が落ちていくのです。ただ、このゲームは敵がかなり固いので、ワイドはほとんど使いません。

 そして画面上から時々流れてくる「スローモーション」というアイテムがあり、自機の左右に2こまでつけられます。これを使うと一定時間ゲームスピードが遅くなり、敵や弾が避けやすくなります。また、敵を10倍で倒し続けると画面上の矢印ゲージが上がり、ゲージ半分まで行くとメガクラッシュが流れてきます。それを取って使用すると画面内の敵をすべて倒せ、ボスクラスの敵ですら一撃です。

 スコアを稼ぐという行為がこれほど、ゲームのプレイスタイルを普通に遊ぶ時と比べて、大幅に変えさせるのを、開発側から提案したゲームは、これが最初ではないでしょうか。近年のシューティングゲームに与えた影響というのは、現在の状況から考えると計り知れません。ただ、難易度や時代というのもあるのでしょう、あまりヒットせずにひっそりと消えていきました。もし、もう5年先に出ていたなら・・本当におしいゲームです。

 ちなみに、テストモードで設定できる「スペシャルモード」があります。これは通常10倍を取らないと上がらない矢印ゲージが、敵を倒すだけでどんどん上がっていくもので、これはかなり遊べます。是非基板で設定して遊んでみて下さい。

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