ここでは、当ホームページで使われている、専門的だと思われる用語の簡単な解説を行っています。 | |
●音楽・音源 |
基板やパソコンに使用されている音源を中心に、楽器や楽典までの用語を掲載 |
音楽・音源 FM音源[えふえむおんげん](音源・名)
楽器メーカーのYAMAHAが出した音源で、FMはFrequency Modulation(周波数変調)の略。 オペレータと呼ばれるものを直列・並列に複数個組み合わせることにより複雑な波形を作成して、多種多様な音を作り出す。オペレータを2つまで使える2オペレータ・4つの4オペレータ・6つの6オペレータの3種類があり、主に80年代のゲーム機・パソコンでは2オペレータ・4オペレータが使われている。 FM音源の種類はYM-◯◯◯◯(番号)で表記され、発音数・オペレータ数に違いがある。 YM-2203[わいえむ2203](FM音源・名)
FM音源の1つで、4オペレータFM3音・SSG(PSG)3音の6和音まで出力可能。PC88シリーズの音源ボード1に使われた他、アーケードゲームにもいくつか用いられている。 YM-2608[わいえむ2608](FM音源・名)
PC88シリーズの音源ボード2のために作られたカスタム音源で、4オペレータFM6音・SSG3音・PCM1音・リズム6音出力で、FM音源はステレオ出力可能と、ボード1に比べ大幅に性能がアップしている。 YM-2151[わいえむ2151](FM音源・名)
当時、最も広まったFM音源。4オペレータFM8音出力可能で、左右の振り分け可能なステレオ出力。パソコンの音源からアーケードゲームまで幅広く使用されている。 YM-3526[わいえむ3526](FM音源・名)
2オペレータのFM音源で、FM9音・PCM1音出力可能。日本物産・データイーストの80年代のゲームなど、主にアーケードゲームで使われている。
MIDI規格[みでぃきかく](規格・名)
Musical Instrument Digital Interfaceの略称で、電子楽器の間で使われる共通のデジタル信号の規格の事。
使用するデジタル楽器・機器にMIDI対応端子がついていれば、どんなメーカーの製品でもMIDIケーブルなどを介して音楽情報のやりとりができる、共通規格の一種。 MIDI音源[みでぃおんげん](通称・名)
ここでは、MIDI規格に準じた音源の総称で使用。つまり、MIDI規格対応の音源であればどの製品でもこれにあてはまる。
PSG[ぴーえすじー](音源・名)
Programable Sound Generaterの略称で、矩形波を3音まで鳴らせる音源。 前述の矩形波しか出力できないため、音色はそれ1つしか出せないのだが、80年代前半のゲーム・パソコンでは大半のものがこれを使って音を鳴らしている。その後、発音数を増やしたり波形が変えられるなどの改造を施したものが登場している。→ナムコのPSG・SCC・ファミコン音源など。 ファミコン音源[ふぁみこんおんげん](PSG・名)
ファミコンのために作られたカスタムPSGで、3つの音色が出せる2音+三角波のみの音色1音+ノイズ1音が出力可能。その他にもPCMと似た使い方の出来る、デルタ波1音が組み込まれているが、プログラムの技術的な難しさにより、最初の頃は声などの効果音に使われていた。その後、技術の向上に伴って、楽器としてこの音が使われる事となる。 ディスクシステムには更にもう1音、2オペレータのFM音源と思われるものが組み込まれており、ちょっと豪華な音を聞く事ができる。 SCC音源[えすしいしいおんげん](PSG・名)
コナミがMSX用に作ったカスタムPSGで、波形を変えられる5音が出力可能。MSXのPSG音源3音と合わせて8音まで出力出来るようになっている。グラディウス2から使われ始め、その後のコナミのMSXゲームのほとんどに搭載された。 そのほとんどがそのゲームのカートリッジに内蔵されていたが、スナッチャーでSCCだけを積んだSCCカートリッジが登場。その後に発売したMSXディスクでの、コナミの再販ゲームにもこれが対応しており、アレンジ音楽を堪能出来る。 PCM音源[ぴーしーえむおんげん](音源・名)
Pulse Code Modulationの略称で、音を数字に変換して保存する、デジタル録音で入力した音を使って音を出す音源のこと。CD・MDなどの最近の機材の大半がこれにあたる。 楽器の音などをそのまま録音して出力するため、リアルな音が出せるのが最大の利点だが、メモリを大量に消費するため、当時はドラムや効果音などの一部など、他の音源と共用して使われた事が多い。 ボコーダーボイス(効果・音・名)
人間の声を特殊な機材(ボコーダー)を通して機械的な音にしたもの。通す機材によって様々な音があるが、元が人間の発音したものであり、発音する内容が、ある程度把握できる音声が大半。 オーケストラヒット(音色・名)
オーケストラの楽器全体で、一斉に同じ音程の音をばんっ!と鳴らしたフレーズだが、実際にこういう奏法はなく、もっぱらデジタル音楽で使われる。80年代後半、ゲーム音楽でよく使われていたため、ゲーム音楽好きにはなじみ深い音色。
コード(音楽・名)
本来の意味は「規則・法則」なのだが、音楽では「和音」の意味合いを持つ。 音楽を司る、メロディ・サブメロディ・コード・ベース・リズムの一角に位置し、音楽の進行そのものに影響する。音の組み合わせにより言い名が存在し、基本は「ドレミファソラシ」→「CDEFGAB」。 リズム(セクション)(音楽・名)
ここでは、音楽の中で一定の調子を刻む打楽器または音のすべてを指す。バスドラム・スネアドラム・タム・ハイハット・クラッシュシンバル(スプラッシュ)のドラムセットを示す事が多い。類義語→リズムパート・ドラムパート パーカッション(音楽・名)
たたいて音を出す楽器すべてを指す。打楽器。ここではドラムセット以外の打楽器を説明する場合に用いる事が多い。
ソノシート(録音媒体・名)
プラスティック系の簡素な素材を使って作ったレコードのようなもの。従来のレコードプレーヤーで再生して聞くことができる。本来のレコードよりはるかに安価に作れるため、雑誌の付録によく用いられたが、CDの普及とともにその姿は見られなくなった。
←これはBeep誌付録のソノシート。これは赤色だが、他にもさまざまな色のものがある。 |