ここでは、当ホームページで使われている、専門的だと思われる用語の簡単な解説を行っています。
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基板やパソコンに使用されている音源を中心に、楽器や楽典までの用語を掲載
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筐体、コントローラーやゲームに関わる小話、テクニック、プログラムなど
基板や基板についている部品、システム基板の説明

基板・部品

ROM[ろむ](部品・名)
 Read Only Memoryの頭文字をとったもの。プログラムなどを記憶させたICチップ。これを基板につける事によって、ゲームが作動するものを、ここでは指している。
システム基板(基板・名)
 コストダウンや基板の普及を目的として、基板本体にROMやサブボードを追加・交換することにより、ゲームの交換を可能にした基板。これまで各メーカーが作り、現在ではこれが主流となっている。

メインボード・サブボード(基板・名)
 ここでは、メインボードはシステム基板の本体、サブボードは、そのメインボードに準ずるゲーム交換の際、つけ外しする基板の事を指す。
 サブボードには、ゲームそのものを入れ換えるためのものと、そのゲームの操作を補助するためのものがある。

ハーネス(基板部品・名)
 基板と筐体をつなぐコードのこと。基板や筐体によってコネクター部分の配列に違いがあるが、1986年〜最近までのものは、基板側は一部を除き、JAMMA規格という配列で統一されている。
 最新ではJVS(NEW JAMMA)規格が登場し、新しいシステム基板はこの規格が多く使われている。(写真はコード1mのJAMMA規格ハーネス)

ディップスイッチ(DIPSW)(基板部品・名)
 たいていは基板上にあり、複数個のスイッチが並んで1つの部品になっているもの。
 このスイッチの1つ1つをONにしたりOFFにしたりして、ゲームの難易度の調整などを行うことができる。最近はゲームの設定は、ソフト上でできるものが多く、ディップスイッチはそのフォローに回っている。


アイレムM72[あいれむえむ72](システム基板・名)
 アイレムが1987〜91年まで使ったシステム基板。R-タイプ、イメージファイト、最後の忍道などに対応。
 アイレムの、名作といわれるゲームのほとんどが、このシステムボードの時代に登場。ROM交換はかなり面倒。(写真はMr.ヘリの大冒険)

コナミバブルシステム(システム基板・名)
 コナミが1985年に使っていたシステム基板。グラディウス、ツインビー、ギャラクティックウォーリアーズ、RF2の4つに対応。メインボードに箱型をしたサブボードをのせる形でセットする。
 ちょっとした静電気などですぐに壊れてしまい、取り扱いには慎重に慎重を期さなければならない。また、作動に他の基板では使われる事のない、マイナス12Vを使うのもあって、敬遠されてしまった感は否めない。電源を入れてからゲームが作動するまで5分前後かかるのも、マイナス要因の1つ。
 それもあってか、コナミはその後バブルシステムの機能をそのままにし、電源を入れてから動作するまでの時間を大幅短縮、マイナス12Vも使わない新バージョンのROMボードを製作し、旧バブルシステムが故障した時に交換した。現在残っているバブルシステムはこれが多い。(写真は旧バブルのツインビー)

インベーダー基板(基板・名)
 読んで字のごとく、タイトーのスペースインベーダーに使われた基板。
 厳密にはシステム基板ではないが、大量に出回ったためか、インベーダーが衰退し始めると、ROMを替えるだけでOKというゲームが何種類も登場した。今のシステム基板のはしりといえる。(写真はバルーンボンバー)

ナムコシステム86(システム基板・名)
 ナムコが1986年に使用した、ナムコ初のシステム基板。源平討魔伝、ローリングサンダー、リターンオブイシターなどに対応。
 後に登場した、システムIまでのつなぎ的な位置づけにあり、数種類のゲームしか出ていない。それもあってか、中古市場では高値で取引されているものが多い。(写真は源平討魔伝)

ナムコシステムI(システム基板・名)
 ナムコが1987〜91年まで使ったシステム基板。妖怪道中記、ドラゴンスピリット、スプラッターハウスなどに対応。
 FM音源のステレオ対応で、高音・低音のイコライザを搭載しているという、こだわりの基板。(写真はデンジャラスシード)

ナムコシステムII(システム基板・名)
 ナムコが1988〜92年まで使ったシステム基板。アサルト、マーベルランド、ドラゴンセイバーなどに対応。
 システムIのいいところを継承しつつ、音源や画像処理などの大幅なグレードアップを図っている。特に画面の回転機能は、どのゲームでもよく使われていた。また、当時の大型筐体ものにも、この基板がよく使われている。ROM交換はM72に負けず劣らずの面倒さ。(写真はコズモギャングザビデオ)

セガシステム16(システム基板・名)
 セガが1985〜95年まで使ったシステム基板。ファンタジーゾーン、SDI、テトリスなどに対応。
 いち早くFM音源を搭載して、いい音を聞かせてくれていた。86年になって、ROM交換の面倒な16Aボード(写真左)に変わって16Bボード(写真右)が登場。基板の形は変わったが、性能の大幅な変更は行われていない。(写真はカルテット2/スーパーリーグ)
タイトーF2システム[たいとーえふ2しすてむ](システム基板・名)
 タイトーが1989〜94年まで使ったシステム基板。キャメルトライ、ガンフロンティア、ルナークなどに対応。
 サブボード形式で、差し外しが非常に簡単なのもさることながら、サブボード側にディップスイッチやJAMMAコネクターがついているのが大きな特徴。メインボードは大小2種類が存在。(写真はメタルブラック)

タイトーF3システム[たいとーえふ3しすてむ](基板・名)
 タイトーが1992〜93年まで使ったシステム基板。アラビアンマジック、グリッドシーカー、レイフォースなどに対応。
 エンソニック社の音源を搭載した基板で、FM音源がまだ多勢の中、ひときわ豪華な音を出していた。システムという名称にはなっているが、ROM販売は行われていない。下にある、F3パッケージシステムのプロトタイプ。(写真はグリッドシーカー)

タイトーF3パッケージシステム[たいとーえふ3ぱっけーじしすてむ](システム基板・名)
 タイトーが1994〜98年まで使ったシステム基板。ダライアス外伝、パズルボブル2、逆鱗弾などに対応。
 上にあるF3システムの機能そのままに、プラスチックケースに入ったサブボードをのせかえる形でゲーム交換できるようにしたもの。(写真はランドメーカー)

ジャレコメガシステムI(システム基板・名)
 ジャレコが1988〜92年まで使ったシステム基板。キックオフ、P-47、プラスアルファなどに対応。
 音源の制御に、ぜいたくにもゲーム全体の制御と同じ性能のCPUを使っている。ゲームはサブボードと小さなROM1つで交換。
 メインボード・サブボードともにAタイプとBタイプの2種類あり、それぞれを接続するコネクターの形状の違いのみ。分ける必要があったのか謎である。(写真はセイントドラゴン)