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東京のコロナ患者8月

安倍首相が退任の意向を示してから、新型コロナの話題がテレビから減った気がするのは私だけでしょうか。こんばんは。おとやです。

今月も、東京の感染者推移を見てみましょう。今回もとても簡単ではありますが、これだけは見ておく必要のある数字を確認しておきましょう。出典はすべて、東京都のコロナウィルス感染症対策サイトです。グラフは8月からのみ掲載します。掲載にあたり、グラフの数字がわかりやすいように編集しています。

 

今月も最初に「新規患者に関する報告件数の推移」です。

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1日400人を超えることがありましたが、徐々に減少しているように見えますね。それでも200人前後ですが。23区内の飲食店自粛要請が効いているのでしょうか。それとも、新しい生活スタイルが浸透してきているのでしょうか。どちらにしても、国民の努力ですね。

 

次は「新規陽性者における接触歴等不明者数」です。どこで感染したか分からない人です。グラフの下の白抜き棒グラフが感染歴等不明者(以下、不明者)、上の緑色棒グラフがどこで感染したか分かっている人です。オレンジ色の実線グラフが増加比です。(増加比は、1週間前の接触歴等不明者数(移動平均値)との比較)

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もはや不明者多数派となっています。増加比も横ばい傾向で、どこで感染してもおかしくない状態、といっていいかもしれません。感染者数は減っても、不明者の比率は減りそうにないかも。

 

そして、最も注目するグラフがこれです。検査人数と陽性率です。緑色の棒グラフが陽性人数、オレンジ色の実線グラフが陽性率です。

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ここで重要なことは、新規患者が減少しているにも関わらず、PCR検査数は5000件前後をキープしていることです。このことから、単純に新規患者が減少していると言えます。当然、陽性率も減少します。7月の陽性率(オレンジ実線)が6%程度だったのが、4%台に減少しています。

7月も同じペースでPCR検査をしており、その時は検査数増加が感染者数増加の原因の1つでした。8月の数字を総合すると、どうやら現実的に「新規感染者の減少」が起きている、と言っていいと思います

 

最後に、入院患者数を見てみましょう。

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8月中旬をピークに、入院患者も減少に転じています。ちなみに重傷者数は、8月下旬をピークに下がり始めています。新規感染者数の減少が、そのまま入院患者の減少につながっているようです。重症者数は少し遅れて推移していますが、重傷者の減少は回復した人もいれば、死亡退院した人もいるわけで、いろいろ思うところがあります。

前回検証した時より、新型コロナ感染が収束に向かっているかのように見えます。そして、テレビでの話題も9月になって減ってきました。今後の流行は、専門家の間で意見が分かれています。年末までに死者10万人になるという検証もあれば、日本人はすでに集団免疫を獲得しつつあるから大丈夫としてみたり。実に様々な説明を専門家が行っていますが、世界的に見るとまだまだ流行は拡大しています。

国内で収束に向かったとしても、海外からまたやってくる可能性は低くないです。引き続きソーシャルディスタンス、手洗いうがいなど、基本的な対策は続けましょう。

正しく怖がろうコロナウィルス!

  2020/09/11   otoyabi
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