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東京のコロナ患者11月

ここ1週間で、いきなり新型コロナの話題が増えてきました。しかし、テレビの取り上げ方が以前と一緒。困ったもんです。そこで、東京を例にして再び検証します。何を重視してどこを気にすればいいのか、改めて確認してみましょう。

3ヶ月ぶりの検証なので、9月から昨日までのデータを見てみます。今回もとても簡単ではありますが、これだけは見ておく必要のある数字を用意しました。出典はすべて、東京都のコロナウィルス感染症対策サイトです。掲載にあたり、グラフの数字がわかりやすいように編集しています。

 

今月も最初に「新規患者に関する報告件数の推移」です。

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テレビでよく見るやつです。9月から10月まで100-200人前後だったのが、11月に入って右肩上がりに増えていってます。ここ3日間は500人前後と、数字だけ見ると油断できない数になっています。経済活動が本格化し始めていることや、gotoイベントによるものなのか、色々原因はあるでしょうけど、今までの国民の努力でも広がる時は広がる、ということを示しています。それでもがんばらなきゃいけないんでしょうね。

 

次は「新規陽性者における接触歴等不明者数」です。どこで感染したか分からない人です。グラフの下の白抜き棒グラフが感染歴等不明者(以下、不明者)、上の緑色棒グラフがどこで感染したか分かっている人です。オレンジ色の実線グラフが増加比です。(増加比は、1週間前の接触歴等不明者数(移動平均値)との比較)

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不明者多数派に変わりはありませんが、感染者数の増加に伴い不明者数も増えています。不明者比率の減少は見られません。どこで感染してもおかしくない状態に変わりはなさそうです。

 

そして、最も注目するグラフがこれです。検査人数と陽性率です。緑色の棒グラフが陽性人数、オレンジ色の実線グラフが陽性率です。

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11月頭まで検査件数5000-6000件だったのが、ここ1週間は6000件を超えて7000件に迫ってきました。そして、グラフでは分かりづらいですが、9-10月まで陽性率4%台だったのが、11月になって5.9%と、陽性率も増えてきています。ここは大事なところなので、気にかけておいて下さい。

最近の感染者数の増加は、都知事もおっしゃってましたが、検査件数の増加も関係あります。ただ、陽性率も増加傾向にありますので「新規感染者の増加」につながっていると考えてもいいでしょう。この傾向は危ないかもしれません。

陽性率が一緒でも、検査件数が増加すれば感染者数は増えていきます。逆に検査件数が増加しても、陽性率が下がれば感染者数は横ばい、または減少します。今テレビで感染者数だけを大体的に喧伝しているだけでは、正確な情報とはいえない、というのがここにあります。感染者数だけに惑わされないだけにも、皆さんには検査件数と陽性率の2つもチェックしてほしいと考えています。

 

最後に、入院患者数を見てみましょう。

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変化が乏しいように見えますが、9月から11月頭まで横ばい傾向だったのが、そこから増加傾向と見て取れます。新規感染者数の増加が、そのまま入院患者の増加につながっているのでしょう。重症者数はまだ増加に転じてないですが、ここ1週間で新規感染者数が増えてきたことから、もう1週間くらいすれば増加していくと考えられます。ちなみに重傷者の減少は、回復した人もいれば死亡退院した人もいることを忘れてはなりません。

 

いよいよ第3波といわれる状況に入ってきたようです。世界の流行も拡大の一途を辿っています。GoogleのAI予測によると、日本も2週間後には感染者倍増するとの予測もあります。問題は、以前のように経済活動の制限などは行わないこと、今までもしっかり国民はマスクやソーシャルディスタンスなど、感染対策をしっかりやっていることです。つまり、これ以上の対策を求めるのが難しいのです。

新規感染者の増加は避けられそうにありません。しかし、やれることはやっておく必要は今後も変わりません。引き続きソーシャルディスタンス、手洗いうがいなど、基本的な対策は続けましょう。

正しく怖がろうコロナウィルス!

  2020/11/21   otoyabi
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